警官救出時にSAT隊員撃たれ死亡 愛知立てこもり映像!
警官救出時にSAT隊員撃たれ死亡 愛知立てこもり映像!
17日午後3時47分、愛知県長久手町の民家で、「父が拳銃を持ち出して立てこもっている」と、女性から110番通報があった。男は自分の長男と次女のほか、現場に駆けつけた警察官を撃った。玄関前に倒れたままの警察官を救うため、警官隊が同日午後9時すぎに突入したが、少し離れて警戒にあたっていた機動隊員の林一歩(かずほ)巡査部長(23)が左胸を撃たれた。林巡査部長は搬送先の病院で18日午前0時14分に出血性ショックなどで死亡した。男は女性1人を人質に取ったまま自宅に立てこもっている。
調べによると、立てこもっているのは同町長配(ちょうはい)2丁目、元山口組系暴力団組員大林久人容疑者(50)。大林容疑者は約10年前に組から除名されたという。
現場は、大林容疑者の自宅で、人質に取られているのは大林容疑者の内縁の妻とみられる。
ほかに大林容疑者の長男の健人さん(25)が腹を、次女の里紗さん(21)が足をそれぞれ撃たれ、自力で自宅から逃げ出して病院に運ばれた。
通報してきた女性は、最初の通報からまもなく、再び電話してきて、「父は落ち着いている。興奮するかもしれないから来ないでください。拳銃はおもちゃです」と話した。
午後4時ごろ、通報を受けて愛知署長久手交番の木本明史巡査部長(54)が同僚の警部補(53)とともにパトカーで現場に到着。警部補が駐車している間に、木本巡査部長が先に民家に入っていったところ、大林容疑者が3発を発砲。警部補が駆けつけると、民家の玄関先に木本巡査部長がうずくまっていたという。
捜査員が説得を続けたが、大林容疑者が「救急車が近づけば撃つ」と言っていたため、近づけない状態が続き、民家から5メートルほど離れた場所から肉声で捜査員が説得していた。
現場近くの機械販売会社の事務所2階の窓から様子をうかがっていた男性従業員によると、午後9時ごろから、護送車のような車両が大林容疑者の立てこもった民家に近づき、その後ろから隠れるように、ヘルメットをかぶってジュラルミンの盾を持った機動隊員約30人がゆっくりと近づいた。
午後9時23分、倒れていた木本巡査部長を取り囲むようにしたあと、引きずるように救出した。その時、1発の銃声が響き、機動隊員の編隊が大きく乱れた。
近くにいた大学生によると、機動隊が2列縦隊で盾を構えて玄関付近に近づくと、大林容疑者が「なにやってんだ」と叫んだ。機動隊員らが倒れていた木本巡査部長を抱えた瞬間、パーンという発砲音がした。「しっかりしろ」「大丈夫か」などの機動隊員の声が響いたという。
同9時35分ごろにも大林容疑者が、取り囲んだ警官隊に向けて拳銃を向け、1発発砲した。
林巡査部長は愛知県警の特殊部隊(SAT)の隊員で、突入部隊とは別に、現場の民家から少し離れた路上で警戒にあたっていて撃たれた。防弾衣などの装備は着用していた。SATはテロや銃器事件に対応するため、警視庁、愛知県警など8警察本部にあるが、隊員の死亡は初めてという。
木本巡査部長は病院に運ばれ、意識はあるという。
現場の民家は、東名高速道路名古屋インターから東に約2キロの名古屋市郊外の住宅街の一角。近くには愛知学院大のキャンパスや中学校などがある。同町内の小中学校では、下校する児童生徒に保護者を付き添わせるなどの措置を取った。県警は、現場から周囲300メートルの範囲を立ち入り禁止にした。
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